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『アミロイド苔癬』ナイロン製ボディタオルの使い過ぎに注意

豆知識
この記事は約5分で読めます。

あなたはお風呂の時に何を使って体を洗っていますか?

ボディタオルやヘチマ、最近では手で直接洗う方も増えているみたいですね。

なんで手で洗う派の人が増えてきているのかというと、ボディタオルを使うと肌に悪いという話が最近出てきたからみたいです。

私自身、小さい頃からずっとボディタオルを使用してきましたが、特に肌に異常が出たことはないので「本当なのかな…」という感じでした。

しかし、実際に世間で言われている肌に起きる症状とは何なのか気になったので調べてみたところ、初めて見る病名『アミロイド苔癬(たいせん)』が目に入ったので不安になりました。

今回はそんな、ナイロン製ボディタオルを使用することによって肌に起きてしまう病気『アミロイド苔癬』について書いていきたいと思います。

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アミロイド苔癬の症状

ナイロン製ボディタオルの使用によって起きてしまう『アミロイド苔癬』とは、でんぷんに似た性質を持つアミロイドという繊維状のタンパク質が皮膚に過剰蓄積、沈着することによって四肢や背中に数ミリ程度のぶつぶつが発生し、肌がアトピーを掻き毟ったあとのようにボロボロになってしまう疾患です。

出典:https://yaho-hifuka.com/

症状がひどくなるほど強い痒みが発生するため、我慢できずに掻いてしまうことで、さらに広範囲に症状が広がってしまう悪循環に陥ってしまいます。

アミロイド苔癬になる原因

アミロイド苔癬は「ナイロン製のボディタオルが原因で発症する」と紹介しましたが、それ以外にも発症してしまう場合がいくつか存在します。

まずお風呂で使用するボディケア用品ですが、自分の場合はボディタオルでないからといって安心はできません。ボディブラシなどもナイロン製の場合があるので注意する必要があります。

ナイロン製のボディケア用品を長期間に渡って使用することで、特に骨に近い部分(鎖骨部、肩甲骨部)に斑状、さざ波状にアミロイドが沈着してしまい、その症状が進行することによってアミロイド苔癬となってしまいます。

また、ボディケア用品他にも湿疹、アトピー性皮膚炎、痒疹(ようしん)などが原因で発症することも多いのですが、ダニや不衛生な環境などが影響することもあるようです。

発症するかどうかは体質や遺伝が大きい

このアミロイド苔癬への耐性は、本人の体質や遺伝による部分が大きいです。

長い間ナイロンタオルを使い続けていて何も異変がないという人は、生まれつきアミロイド苔癬に強い丈夫な肌を持っていると思われます。このような方はアミロイド苔癬を過剰に恐れる必要はないので、これからもナイロン製ボディタオルを使用し続けて大丈夫です。

逆に今までナイロン製ボディタオルを使用していて、少しでもアミロイド苔癬のような症状が出ている方はすぐに使用を中止した方がいいです。ナイロン製ボディタオルを使用し続ける限りは症状の改善が見込めず酷くなる一方なので、すぐに使用を中止しましょう。

アミロイド苔癬の治療法

アミロイド苔癬にはいくつかの治療法があります。

ステロイド

アミロイド苔癬を治すには基本的に『ステロイド』を用います。アトピーなどの処方と同じですね。

ステロイドを塗るとある程度の痒みが改善され、根本的な治療には繋がるのですが、皮膚が変形してしまったぶつぶつまではすぐに治すことができません。

液体窒素

当然、ステロイドだけ塗って何もしなくても、人間の肌にはターンオーバーがあるので、徐々にぶつぶつが治っていくこともあるのですが、症状が重い場合にはいつまでも治らないことが多いようです。

思春期に出来てしまった大人になっても消えないニキビ跡などと一緒ですね。このような疾患跡は気になって触れば触るほど沈着量が増えてしまい、どんどん消えなくなっていきます。

このような疾患跡は消すのに苦難するのですが、実は荒療治も存在します。

液体窒素』(-200℃)を使用して極低温で疾患跡を凍結、破壊する治療法(液体窒素療法)があるのです。

ただ、この方法はアミロイド苔癬の周りの健康な肌まで傷付けてしまう可能性が高く、かなりの痛みも伴うので注意が必要です。

ジメチルスルホキシド

有機溶媒の一種である『ジメチルスルホキシド』もアミロイド苔癬の治療に有効で、アミロイドを溶かす効果を持っています。

液体窒素と同じで物理的にアミロイドを破壊する治療法なので、すぐに結果が出ます。しかし、短所も液体窒素と同じなので、同様に注意が必要です。

毛孔性苔癬との違い

よく似た症状を持つ『毛孔性苔癬』という疾患も存在します。

出典:https://xn--cck3a604yfbe71q13ogpu.com/

思春期に3~4割もの方が発症するメジャーな病気なのですが、名前をよく見てみるとアミロイド苔癬と同じで「苔癬」が入っていますよね。

しかし、名前も症状も似ていて同じ苔癬であっても、アミロイド苔癬とは発症する原因が異なります。

毛孔性苔癬は二の腕や太ももの外側の毛穴に角栓が詰まってしまい、苔癬化することで発症します。

根本的な原因が「アミロイド」か「角栓」かで異なっているんですね。そして、毛孔性苔癬の方が症状が軽く、痒みがほとんどないことが多いという点も異なっています。

さいごに

以上が、アミロイド苔癬についてとなります。

最初にこの疾患の話を聞いた時には、てっきり「毛孔性苔癬」のことだとばかり思っていたのですが、似ていても違う疾患なようですね。

そして、ナイロンタオルはただ単に肌を痛めてしまうだけではなく、これほどまでに恐ろしい症状を引き起こす可能性を秘めていたなんて驚きでした。

気にし過ぎても体の汚れが落ちなくなってしまっていけないのですが、体を洗う際にはボディケアグッズを使用せずになるべく手で優しく洗うようにした方がいいかもしれませんね。

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