普段の生活の中で、なぜか足の小指の先が痛い…
「あれ…なんか爪が2つに分裂してる!?」
そんな思いをしたことがありませんか?
実はその症状「副爪」という病気の可能性があります。
副爪の症状
「小爪」とも呼ばれることのある副爪ですが、一体どのような症状なのでしょうか。
※爪の横のささくれや爪の根元の白い半月部分も「小爪」と呼ぶ場合がありますが、今回はそのどちらでもありません。
まず第一に見た目で気付くことができるのですが、爪が2つに割れているような状態になります。もしくは、まるで通常の爪の横から新しく小さな爪が生えてきているような状態となります。
基本的には痛みを伴わない場合が多いのですが、気付かなかったり放置して重症化してしまうと強い痛みが出てきてしまいます。
最終的にはあまりの痛さで歩けなくなったり、痛みをかばうような歩き方のせいで膝や股関節、腰などの歪みに繋がってしまうことが多いです。
副爪の正体
一見「爪が割れている」か「2つ目の新しい爪が生えてきている」ように見える副爪ですが、実はそのどちらでもありません。
爪ではないのなら一体何なのでしょうか?
なんと、その正体は「うおのめ」「たこ」と呼ばれているような硬化してしまった角質なのです。
副爪ができてしまう原因
それでは「副爪」の正体である角質硬化は何が原因で起こってしまうのでしょうか?以下の通りとなります。
ヒールやパンプス
主に女性の副爪はこの履き物、ヒールやパンプスが原因となっている場合が多いです。
たとえサイズが合っていたとしても、先が細いために足の小指に継続的な刺激が与えられてしまい、そこの皮膚がカチカチに硬化していってしまいます。
足の乾燥
家事などの洗剤を使った水仕事をしていると、皮膚のうるおいが奪われてしまい、表面が乾燥してしまいます。
乾燥してしまった結果、皮膚の繊維や爪の繊維が剥げたりささくれたりして、そこが日常生活で引っかかったりすると刺激を受けて硬化してしまい、最終的に副爪となってしまいます。
骨棘が飛び出ている
遺伝によって生まれつきの骨格が良すぎたり、過去に足へ負担をかけさせてしまったことが原因で指の先端の骨にある「骨棘」という部分がトゲ状になってしまうことがあります。
これが原因で副爪ができやすくなってしまう場合もあります。
副爪の予防法
できればなりたくはない副爪ですが、防ぐにはどのようなことをすればよいのでしょうか。代表的なものを集めてみたので、自分の症状に合わせた方法で予防しましょう。
副爪になって間もない初期症状の方にも、治療法としておすすめできます。
足に負担のない履き物を選ぶ
副爪の原因として男女ともに多いものは履き物によって生まれる刺激です。
予防は簡単で、靴を買う際に少しゆったりしたサイズを選ぶようにしましょう。これに加えて、女性の方はヒールやパンプスを避けることも重要です。
いずれにせよ、足先に負担がかからないような履き物を選ぶことで副爪を防ぐことができます。
保湿をしてあげる
多くの人が顔や手の保湿は気にするのですが、足の保湿というものは中々気にすることがありません。
しかし、この「足の保湿」は副爪の予防にはとても重要で、ささくれの原因となってしまう繊維の剥げを防ぐことができるのです。なので、足にもボディクリームやハンドクリームを塗るようにして、さらに靴下を履くと副爪のリスクをぐっと減らすことができます。
ささくれは絶対にカットする
ささくれに靴下やタイツなどが引っ掛かったりして刺激が与えられてしまうと、皮膚はどんどん硬くなっていってしまいます。
これを防ぐために、足の小指に少しでもささくれができてしまった場合には爪切りなどですぐにカットするようにしましょう。
ネイルアートやマニキュアはやめる
刺激が与えられることで副爪ができやすくなってしまうので、ネイルアートやマニキュアもできれば避けた方がいいです。
ネイルリムーバーやマニキュアを塗る際に刺激が与えられてしまうことはもちろん、落とす際に乾燥を招いてしまうことで副爪になってしまう可能性が非常に大きいからです。
しっかりと栄養を摂る
意外と見落としがちなのですが、健康な爪や皮膚を作り出すのに一番重要なものは栄養だと言われています。
どれだけ他のことに気を付けても、健康な爪や皮膚を作り出す栄養が不足していては、どうしてもささくれや異常な皮膚が作り出されやすくなってしまいます。
運動で土踏まずの筋肉を鍛える
副爪の原因である、うおのめやタコができている方は「扁平足」になっている傾向が高いです。
偏平足は足に土踏まずがなくなってしまっている状態なので、日頃から適切な運動をして土踏まずを作ることが結果的に副爪の予防へと繋がります。
副爪の治療法
副爪の治療法は大まかに分けて2種類あります。どちらの治療法も自分で行うことができるのですが、衛生面や安全面を考えると、できる限り病院で処置してもらうことをお勧めします。
ちなみに2種類の方法に共通して言えることですが、副爪はあくまで硬化してしまった角質です。なので神経が通っていないために以下の治療を行っても直接的な痛みを感じることは少ないです。
カットする
お風呂上りなどの皮膚がふやけた状態で行うのですが、小さめのハサミや爪切りなどで副爪となってしまった角質部分をカットします。
このときに深く切り過ぎてしまわないように注意しましょう。出血や化膿してしまいます。
削り取る
こちらは皮膚をふやかす必要はありません。爪切りのやすり部分や熱湯消毒した棒やすりを使って副爪となってしまった部分を削り取ります。
こちらも深く出血や化膿の原因となるので、深く削り過ぎてしまわないように注意しましょう。
痛みで両方とも無理な場合
重症化して痛みが強く、上記の2種類の治療法が試せない場合は、衝撃や圧迫によって骨がトゲ状になった「骨棘」ができている可能性があります。
この場合には、病院で骨棘を切除してもらう手術を受けなければいけません。
治療後のケア
たとえカットや削り取ったところで、同じような生活を送っていてはまた副爪はできてしまいます。
そうならないためにも、上記の治療を行ったあとには「クリームによる保湿」や「ささくれのカット」などのケアを怠らないようにしなければいけません。他には「ゆったり目の靴選び」なども重要ですね。
根本的な原因を取り除いて、副爪の再発を防ぎましょう。
後書き
以上が「副爪」についてとなります。
私自身は今までなったことはありませんが、重症化してしまうと歩行が困難になったり手術が必要になったりと色々と大変な病気です。
やはり日頃からの予防が大事だと思うので、特に足を圧迫するような靴を履くことになる女性は気を付けて生活しましょう。