私は小さい頃から様々な洗顔料を試してきました。
スクラブ入りの安価なものから火山灰配合の高価なもの、缶からホイップされた状態で出てくるもの、様々なタイプがありました。
しかし、肌に合いはするもののコスパ面を考えると微妙であったり、コスパはよくても肌に合わなくてヒリヒリしたり、乾燥して痒くなってしまったり、どこか問題があるものばかりでした。
その中で一度、「牛乳石鹸」で有名な牛乳石鹸共進社株式会社のカウブランドから販売されている無添加の洗顔料を使用したことがあったのですが、吹き出物ができることが多くなってしまいイマイチな結果となっていました。
ところが最近、世間で流行っている洗顔方法を聞いて驚くことがありました。
その方法とは「牛乳石鹸での洗顔」です。
わざわざカウブランドの洗顔料として売り出されているものを買わなくても、そもそも牛乳石鹸で洗顔できるという事実に目から鱗、灯台下暗しでした…。
早速、ドラッグストアへ出向いてみて、牛乳石鹸を見つけたのですが少し困ってしまいました。そう…牛乳石鹸には赤箱と青箱が存在しているからです。
この二種類にはどのような違いがあるのか?それについて詳しく書いていきたいと思います。
両方に共通する基本成分
赤箱と青箱、一応パッケージの成分表を確認したのですが、ほとんどの成分が一緒で、共通する基本成分は以下の通りとなっていました。
- 石ケン素地
- 香料
- 乳脂(牛乳)
- 水
- ステアリン酸
- 酸化チタン
- EDTA-4Na
それぞれ、石鹸を構成するための基本成分や泡立ちを助けるための成分、そして牛乳と香料で出来ていて、特に怪しい成分などは入っていません。シンプルで体に優しい石鹸となっているようです。
赤箱にはスクワランが入っている
成分面で見てみると、ただ一点のみ赤箱と青箱で違いが見られます。
それが、赤箱にのみ使用されている「スクワラン」という成分です。
ちなみに、このスクワランという成分は上から4番目に記載されているので、含有量は結構多いかと思われます。
スクワランとは
「スクワラン」とは、酸化しづらい脂、つまりは保湿成分です。
ベッタリとした重さがなく、さらっとした感触の保湿をしてくれる点が特徴の成分です。スキンケア商品によく使用されています。
スクワランの由来は「植物(オリーブなど)」と「サメ」の2種類に別れているのですが、ホームページを確認したところ、牛乳石鹸は植物由来のスクワランを使用しているようです。
なので、このスクワランが入っている赤箱は保湿効果が加わった牛乳石鹸だということがわかります。なるほど、たしかにこの保湿効果があれば洗顔に使われているという最近の噂も納得できます。
香りの違い
そして、青箱と赤箱で香りが違います。こちらは知っている方も多いのではないでしょうか。
赤箱は「ローズ調の花の香り」で、青箱は「ジャスミン調の花の香り」となっています。
個人的には青箱のジャスミン調の香りが好きですが、ローズ調の香りも「あ、牛乳石鹸といえばこの香りだな」となって嫌いではないです。
実際に洗顔で使用した感想
というわけで、赤箱の方が洗顔向きの成分が含まれていたので、買ってみて家で使用してみました。
ちなみに、この牛乳石鹸の前は、ライム調の香りがする酵素洗顔石鹸を使用していました。
泡立ちは可もなく不可もなくといったところ。しかし、一個100円もしない安さを考えるとガンガン泡立てて使えるので気にならないと思います。
洗顔後は、石鹸にありがちなつっぱるような感じもなく、うまく牛乳とスクワランによる保湿成分が働いている印象を受けました。
とりあえず一週間は使用していますが、肌の調子も狂うことなく、安定しています。
さらに、これは予想していなかった効果なのですが、我が家の浴室の排水溝から上がってくる嫌な臭いが牛乳石鹸の強い香りによって完全に消えてくれました。消えるというか上書きなんでしょうけどね。これは非常に嬉しい効果です。
しかし、それだけ強い香りだということなので、もちろん洗顔後もしばらく自分の顔から香りが漂います。この香りが平気な方は大丈夫だと思いますが、苦手な方は牛乳石鹸での洗顔は向いていないかもしれません。
おすすめの使い分け
これらの違いから、保湿の部分が強化されている赤箱は「洗顔」に、シンプルな石鹸である青箱は「手洗い」に使用することをおすすめします。
もちろん、油性(オイリー)肌の方などは保湿成分よりもサッパリ感が欲しかったりすると思うので、そういう方は青箱洗顔を考慮してみるのも手だと思います。
後書き
以上が、牛乳石鹸の赤箱と青箱の違いとなります。
2色の箱で香りが違うことは知っていましたが、成分まで違うとは思いませんでした。
それと今回、牛乳石鹸を試しに使ってみることで、小さい頃から祖父の家のお風呂場でしていた香りの正体はこれだったのかと気付くことができました。少し嬉しい発見でした。