「キャンプは楽しそうだけど、経験がないし知識もなくて不安…」そんなキャンプ初心者の方がはじめてのキャンプに行っても、とりあえずここにさえ気を付けておけば困らない!という7つの心得やポイントを紹介したいと思います。
天候
出発前の天候チェックは必須です。安全にキャンプを行うためには雨だけでなく、風への対策も必要になります。
テント設営には「ガイロープ」や「ペグ」を使用してテントをしっかり固定しますが、強風時はテントが風に煽られてしまい、設営自体が難しくなります。こういった事態では、せっかくのテントが破損してしまう可能性も出てきます。
天気予報で荒天が予想される場合には「キャンプに行かない」という判断も重要です。
虫と紫外線
山奥のキャンプ場は多くの虫がいるので、なるべく肌を露出しない服装を選びます。
暑い夏の昼間など、どうしても露出するときは防虫スプレーなどを忘れずにしましょう。
虫が寄ってきやすい黒色の服を避けることも良いでしょう。
紫外線対策には、日差しを防いでくれつつも通気性の良い帽子やアームカバー、日焼け止めなども必須です。
マナー
キャンプ場では隣の区画のキャンパーさんに挨拶することがマナーです。「こんにちは」と声をかける程度で大丈夫です。この一言があるだけで、何か困ったことがあったときに助けてもらえたり、何か役に立つ情報を教えてもらえるかもしれません。
また、夜や早朝にワイワイ騒ぐのはマナー違反となります。トイレに行く際に、近道をしようとして他のキャンパーの区画に侵入することも失礼にあたります。チェックイン・チェックアウトの時間も必ず守るようにしましょう。
火の扱い
テントやタープの近くでの焚き火は厳禁です。ついつい火そのものに注意がいきがちですが、そこから飛び散る火の粉がテント生地に穴を開けたり、火災の原因になってしまう場合があります。
風が強いときは、火の粉もより遠くまで飛びやすくなってしまうので、他のキャンパーさんの迷惑にならないように気を付けましょう。
火消し壺、水をかけるなど、火の始末もしっかりと行いましょう。また、直火NGというキャンプ場も多いので、焚き火台や地面を保護する「耐火シート」を準備しておくことをおすすめします。
食器などの片付け
キャンプ場の朝の炊事場は、洗い物をする人でいっぱいになることが多いです。食器などは、夜のうちにできるだけ片付けておいて、混みあっている朝に長時間炊事場を占領してしまうことがないようにしましょう。
油汚れがひどいものはキッチンペーパーである程度拭いておくと洗うときに大きく手間が省けます。
夜のうちに食器を洗い終えた場合には、朝食は使い捨て容器などを活用して、もう洗い物をしなくていいようにするという工夫も大事です。
ゴミの処理
キャンプ場でゴミが捨てられるかどうか、事前にキャンプ場のHPなどで確認しておくことをおすすめします。利用した人の体験ブログなども参考になります。
キャンプ場で捨てられるとしても、ゴミの分別方法などはキャンプ場ごとでルールが細かく違っているので、そこのキャンプ場の指示に従いましょう。「ペットボトル」「缶・ビン」「生ゴミ」「燃えないゴミ」など、ゴミ袋を分けておくと便利です。
キャンパーのマナーとして「来たときよりもキレイにして帰る」というものがあります。これを忘れずに心がけて楽しみましょう。
テントの片付け
テントやタープは撤収前にきちんと乾かしましょう。テント生地に残った水分はカビの原因だけでなく、テントの防水加工を劣化させる原因になります。
天候や時間の都合で乾かすことができない場合は、ざっくり畳んで大きなビニール袋などに詰め込み、帰宅後に日当たりのいい場所で乾かしましょう。
後書き
アウトドア初心者の方は、以上の点にさえ気を付ければマナー違反をすることなく、楽しく快適なキャンプにすることができます。自分も周囲の人も、全員が安全に楽しめるようにしましょう。
また、近年では「屋外で密を避けることできる」ということでキャンプ人気が爆発的に増加しています。しかし、そうは言っても感染リスクがゼロなわけではないので、油断せずに感染症対策はしっかり行いましょう。
「新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)」による不安な日々がいつまで続くかわかりませんが、キャンプという「非日常」の時間は心に大きなゆとりを与えてくれます。現状で楽しむことができる貴重な娯楽となりますので、マナー違反などが問題で、規制されたりすることがないように心がけて楽しみましょう。